夕食も控えているのに、夕方に立ち寄ったローソンのどらもっちの誘惑に抗えずに、食べてしまい、素直にうめーって思いました。
ちょっとべったり感もあるもちもちの皮の中に潜むあんことホイップクリームは何度食べても浮世の苦しみが全てぶっ飛ぶような味で酔いしれてしまいます。
数日後、そんなうまいものを自分でも作りたいと思い、それからさらに日が経ち、鉛がごとく重い腰を持ち上げ、ようやく作り出すことにしました。
ちなみに、レシピの詳細は別記事にしました。
まずは調査
再現するのに必要なのは原材料を知ることなのですが、あいにくどらもっちのパッケージは数日前に捨ててしまい、原材料を確認することができません。
近所のローソンでもう一度買い直すという方法もあるのですが、コンビニスイーツ系のブログが味の感想と一緒に原材料もついでに載せてるだろうということでググったら、すぐに見つかりました。
つぶ餡(国内製造)、液全卵、砂糖、乳などを主要原料とする食品、クリーム、小麦粉、水飴、水飴混合異性化液糖、米ペースト、ながいも、牛乳、液卵黄、洋酒、食塩、マーガリン/加工デンプン、トレハロース、膨脹剤、乳化剤、香料、増粘多糖類、pH調整剤、(一部に卵・乳成分・小麦・大豆・やまいもを含む)
原材料を見ると、聞き慣れない米ペーストなるものが入っていたので調べてみると、米粉と熱湯をよく混ぜたものだそうで、米粉パンなどに入れるようです。
そして、どらもっち特有のベタつきのあるしっとりとした質感はおそらく水飴の保水効果によるもの。もちっとした食感は前述した米ペーストと長芋によるものでしょう。
試作するはずが壁にぶち当たる
試作をしようと思いつつスーパーに行ってみるも材料の長芋が思った以上に高いことに躊躇してしまい、試作はさらに延期となったのでした。
ブログ主が住む青森県は長芋の産地。シーズンになると無人販売所で100円出せば大量に買えることが仇となり、長芋シーズンオフの現在スーパーのちょっとした長芋か高いと感じ買う気が起こらなくなってしまったのです。
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グズグズしているうちに日は進み、ブログ主がどらもっちを作ろうと決意したのを忘れ去ろうとした頃、母が、「これでどらもっち作れるよ」と持ってきたのは、半額で売られていたパックのすりおろし長芋でした。
1回目の試作
そういうわけで、ある日の朝に思い立って作ることに。通常、原材料の表示欄は使われている材料の多い順に並んでいるので、これをベースに考えていきます。
皮の材料と思われるものの中で一番多く入っているのが、液全卵。 次に砂糖。砂糖は生クリームの分も含まれているのでしょうが、とにもかくにも液全卵にあれやこれやと入れて焼いていきます。
焼いてみたところ、生地がゆるすぎて綺麗な丸になりませんでした。 小麦の分量が少なかったようです。
途中ですっかり気力もなえ、適当に焼きあげ、味見してみると甘すぎる……!!
小麦は少ないし、砂糖の量は多すぎるし失格です。
2回目
1回目の試作からかなり放置しての2回目。この間、コンビニやスーパーのスイーツが美味しすぎて、どらもっちどころではありませんでした。
2回目は水飴の量を減らし、小麦粉を増やします。 焼いてみると、お玉に入れた生地が多すぎたからか、やけにでかいどら焼きの皮ができてしまいました。
しかも、2枚目焦げたし。
しかし、残りの4枚+余ったちっさいのはいい感じに焼けました。惜しむらくはどらもっちのような綺麗な焼き目がついていないということですが、こちらはどら皮焼きの素人なので仕方ありません。
お皿に乗せきれなかったので、どらやきの皮の裏面をくっつけた状態でお皿の上に乗せました。そのため、わかりづらいですが、全部で7枚焼けています。
焼き目以外ではそれなりにうまくいったので、冷ましてからクリームとあんこを挟んでいきます。使う量が少ないので、どちらも市販のものを利用しました。
ちなみに、あんこは多少水っぽくなりますが、冷凍保存することができます。
自分好みの量を乗せられるのが家の醍醐味ですよね。
見た目はそれっぽいですね。
味の感想
本家のどらもっちよりほんのちょっとだけもっちり感が足りないかなという感じですが、普通のどら焼きよりはもっちり感があります。
今回使ったのは製菓用の米粉ですが、もち粉を使ったほうがもっちり感は出たんだろうなと思います。一方で、生地の手についてくるべたしっとりとした質感はうまく表現されているように感じました。
クリームとあんこは市販のものなので、特に書けるようなことはないです。ちなみに、どちらもトップバリュのものを使っています。
本家のどらもっちと比べてもっちり感はやや少ないとはいえ、とてもおいしかったです。