青森県弘前市「ロマンスラボ展」に行ってきた話

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青森県弘前市のHIROSAKI OLANDOで、2021年2月27日から3月14までロマンスラボ展が開かれました。

感覚の実験室と銘打たれたこのイベントは感覚が味覚に与える影響をチョコレートを食べながら体験できるというチョコ好きにはたまらないイベントです。

チョコレートを制作したのは弘前のクラフトチョコレートショップであるロマンスチョコレートのショコラティエ・須藤銀雅さんになります。

ちなみに、OLANDOは青森県津軽地方の方言で、「私たち」という意味があり、飲み物を提供するカフェスペースもあります。

OLANDOにて

入り口を入るとカフェスペース。その奥が展示スペースとなっています。展示スペースの入り口でチョコレートが渡され、体験の仕方がレクチャーされました。

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中にはショコラティエの須藤さんもいて、直々に実験の仕方を教えてくださいました。

渡されたチョコレートは全部で11枚ですが、全て同じカカオ豆と材料を使用しています。

プロローグ・香り

実験の前にまずはチョコレートに含まれている2種類の香気成分を嗅ぎ、最後にその2種類が合わさったものを嗅ぎました。

成分名が書かれていたのですが、写真に撮るの忘れたので、内容がわかりません。

1つ目はナッティで、かなり匂いが強かったです。2つ目はヨーロッパ系のチョコレートに多い香りがしました。3つ目はチョコレートって感じでした。

なお、チョコレートに実際に含まれる香気成分は数百にも及ぶため、代表的な香り成分をここでは嗅いだのだと思います。

ここではまだチョコレートは食べません。

1つ目の実験・触覚

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2種類のマメコバチの模型があり、それぞれ触りながらチョコレートを食べるというものなのですが、お触りについてはコロナで見送り。

そのため、模型を観ながらモグモグです。ここでいただいたチョコレートは酸味と苦みが強めでした。

ちなみに、マメコバチは蜜蜂よりも小さな蜂で、りんごの受粉作業に従事していたりします。青森県はりんご産地であり、受粉作業用に売買されているのです。

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1番目は普通のチョコレートでしたが、2つ目はザクザクとした食感でした。口の中で溶けたので、カカオニブではなくて、荒い砂糖だと思います。

蜂の模型を触りながら、食べたらさらに味覚に違いがあったと思うので、残念ですね。

 2つ目の実験・音

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3つのブースがあって、そこを回って音を聞きながら、食べるというもの。

1つ目は明るい音、2つ目も明るい。3つ目は焚火と鈴の音を聞きながら食べるというもの。

1つ目のブースはフルーティさが強調され、熟したバラ科植物の果物を連想するような酸味がありました。

2つ目のブースは砂糖的な甘さが強調されたのが印象的。バナナに近い甘みかもしれません。

3つ目は焚火と鈴の音を聞きました。焚火はとにかく酸味が強く、発酵というよりはレモンを連想させるクエン酸のような酸味です。

一方の鈴の音はそれにもう少し甘さが加わった気がします。

3つ目の実験・イメージ

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3番目はセリフのない漫画を読みながら、チョコレートを食べるというもの。チョコの中にはパチパチする飴が練り込まれています。

セリフのない漫画の内容は女の子と雲にまつわるもので、漫画を読み進めるごとに口の中でチョコがパチパチと弾けていきました。

シーンによって舌の上での弾け方が違いました。線香花火のように最初はちょろちょろで、パチパチと盛大に弾け、またちょろちょろと消えていったのが面白かったです。

4つ目・色

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青い光と赤い光を浴びながら、それぞれのチョコレートの違いを確かめるというものです。

正直、チョコレートの味はそんなに違いはなかったですね。カレ・ド・ショコラ70に近い味だなと思ったくらいです。

5つ目の実験・言葉

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最後の実験は詩を見ながらチョコを食べるというものです。見終わったらまた食べます。

この段階で結構疲れていたので、1枚目のチョコレートはただ苦いだけに感じて、フルーティさも何もなく、ナッティな風味だけが際立ちました。

しかし、2枚目は、「終わった~!楽しかった~!」という充実感からかミルクチョコレートのような甘さとミルキーさを感じました。

本当は受付でチョコレートが売っていたんだけど、展示を見終わったら疲れちゃって買うの忘れちゃった~!

感想

感覚が脳に影響を与えることで、脳みそのどの部分が反応してるかで香りや味の感じ方が違うのだなと思いました(実際はよく知らんけど)。

今回、色々な刺激を体験しながら食べましたが、かなり味に違いがあったので、とても面白かったです。

チョコレートのティスティングをする時は朝や夕方に静かな環境で心を落ち着けて行うものとされていますが、実際に体験すると本当に環境の影響は大きいんですね。

気の利いた考察などはできませんが、チョコレートをおいしく食べるためには楽しいなどのポジティブな感情が生まれる環境を作ることが大切だということは実感しました。