若かりし頃の私のためにびっくりドンキーに行った話

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2024年8月28日。水曜日。

3回目のイトーヨーカドーぽっぽやチャレンジしたかった日だ。

だが、この日は外出できそうにない。というのも、玄米の注文が来たので、精米しないといけないからだ。

大した量ではないのだが、精米には時間がかかる。

今日は食料品も買わないといけないから、のんきにおやつを買いに外出というわけにはいかない。

そういう思いがあったから、どうせ行けないしと朝に食べすぎてしまったのだが、米を持っていくのは金曜日だということだから、急遽いけることとなった。

食いすぎてこっちは苦しいのだが、3回目のイトーヨーカドーチャレンジとなった。

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チャレンジすることにしたのだが、父が退院する前に行きたい店の1つにびっくりドンキーがある。目的はストロベリーソフトだ。

これは私が若い頃に、母に何度も食べに行きたいとねだっては断られてきた。当時の私の憧れの食べ物なのだ。

今はそうでもないが、少しの未練も残したくないので、今回、当時の憧れを叶えようと思ったのだ。

びっくりドンキーは弘前公園の方面にあり、気軽に行ける場所ではないから、この店は父の退院前になんとしても行かないといけない。

父は脳梗塞による後遺症で認知症となってしまったので、一人にしておけないのである。

日中はデイケアに行ってもらうにしても、父がデイケアから帰宅するよりも前に帰宅できるような場所でもない。

それに、入院前に様々な体調不良を訴えてきた。私は薬を買いに走ったり、病院への運転手を行ってきた。そういうわけで、退院後の体調が順調だとは限らない。

私は病院と家への間を父を乗せて往復をする係になるかもしれないし、薬を買いに市内の薬局屋を巡るかもしれない。

話は変わるが、今日はミスタードーナツのさつまいもド・くりドの発売日である。

さつまいものほうは一昨年と去年きちんと食べたのでさほど興味はないのだが、今年から新しく発売されたくりドが気になる。

今日のルートは弘前駅からバスに乗り、びっくりドンキーを目指し、イトーヨーカドーでクレープを買い、帰りにミスドでドーナツを買うに決まった。

食いすぎて、パンパンに膨れた腹を引っさげて、びっくりドンキーを目指すことにした。

弘前駅の前にある市内循環100円バスのバス停に向かった。

11時25分。あと5分ある。

先程、トイレに行ったのに残尿感がある。

母に、「トイレ行く時間あるかな?」と訪ねたら、「ないと思う」と返ってきたので、私は残尿とともにバスに乗り込むことにした。

私たち以外に待っているのは男性が一人だけ。

その内、女性が二人来て、待ち人たちは全部で5人となった。

バスが来て、出発した。

土手町を抜け、大学病院前に近づく。このあたりの道は祖父が鬼籍に入った時に通った時以来だから、緊張感が増した。

その前は父の入院か何かだったと思う。

少し前の私は知らない道や行ったことのない場所、乗り物がとても苦手だった。その時よりもマシではあるが、体に無駄な力が入る。抜けない。痛い。

今すぐバスから降りてしまいたい。

大丈夫だ。ここは大したことのない道でしかないのだ。そう思って、我慢する。

私は目を閉じ、祝詞を心のなかで唱えて、氏神様を思い浮かべた。

少ししてから目を開いた。見慣れた市役所が見えてきた。ようやく安心でき、体から力が抜けた。楽になった。

市役所は子供の頃から弘前桜まつりなどで何回も訪れている。

びっくりドンキーの道は事前に地図を確認していたが、100円バスの最寄りがわからなかったので、ひとまず東奥日報前で降りる。

そうしたら、バスの運転手さんはバス停を通り過ぎ、少し先で停車した。

逆に店が近くなったのでありがたかった。

弘前公園の壕に植えられている桜たちは濃い緑色の葉が茂っていた。自然の香りを感じたような気がした。

20分ほど歩き、第一目的地であるびっくりドンキーを発見した。

店の入口の前には階段があり、母が、「ここを登るの?」と言ったので、頷いた。

空は飛べないし、マリオのようなジャンプも決められないのだから、大根よりも太い二本の足で歩くしかないのである。

通された席は窓際。隣には年配の男女が向かい合っていた。女性は車椅子だった。

最近、車椅子の人をよく見るようになった気がする。

そんなことよりも、メニューの大きさはユーチューブを見ているから、大体わかっていたが、実際に見ると圧倒された。

こんなに大きくする必要がわからなかったが、あるのだろう。

現在は月見フェアをしているようだ。

どれもおいしそうだが、お目当ては期間限定の月見ではない。ストロベリーソフトだ。

ソフトクリームといちごゼリーとソースが入っている。

とあるユーチューバーがびっくりドンキーのストロベリーソフトをこんなものかという顔で食べていたのが印象的だった。

私もこんなものかと思うのだろうか。そう思いながら、味噌汁も一緒に注文した。母はサラダとスパゲティだ。

アイスと味噌汁は独特の組み合わせだと思ったが、コーヒーなどのカフェイン飲料は体質に合わないので飲めないし、ジュースは飲みたくない。

それに、味噌汁の味噌は抗酸化や更年期を迎えた女性の糖尿病予防など健康面でのメリットがある。

真っ昼間からアイスを食べる事自体健康の観点から愚かしいのはわかっているが、少しでも健康を気遣いたかったのだ。

ストロベリーソフトが到着した。

たっぷりのストロベリーソースが食欲を掻き立てる。

すごく濃い。ミルクの風味はとてもしっかりとしていてコクも強く感じる。

こんなにもミルキーで力強い味わいのソフトクリームは初めてだ。そして、とてもなめらかでもある。

びっくりドンキーのソフトクリームの原料は北海道の牧家という会社が提供している。

プリンやチーズなどの乳製品を製造しているメーカーだ。

いちごソースは酸味がなく甘い。だが、それがいい。

ソフトクリームがどんどん溶けていく。溶ける前にと思い、急いで口の中へと放り込んでいく。

とってもおいしくて、あっという間に食べてしまった。これで、心の中にいる食べたくてうだうだしていた若かりし頃の私も満足したように感じた。

東奥日報前のバス停へと歩き、イトーヨーカドーへと向かうことにした。

途中、弘前公園の堀が汚いと母と二人で話をした。

バスが来た。午前中と同じ運転手だった。

この続きは次回書こうと思う。

ずいぶんと長い文章になった。ここまで読んでくれて本当にありがとう。