チーズケーキに使われるチーズはピザなどの料理に使われるものとは異なり、フレッシュチーズと呼ばれるものが使われています。
今回はフレッシュチーズとは何かとチーズケーキに使われるチーズの種類について紹介します。
フレッシュチーズとは?
通常、チーズは凝固後、熟成をさせるのですが、フレッシュチーズは凝固だけを行ったチーズです。
熟成をさせていないので、チーズが持つ特有の臭みに似た香りがなく、発酵特有の柔らかな酸味が味の特徴になります。
チーズケーキによく使われているチーズ
クリームチーズ
生乳や生クリームもしくはこの2つをミックスしたものを乳酸菌で発酵して作ります。
もっともチーズケーキに使われていて、柔らかな酸味とバターのような滑らかで柔らかな口どけが特徴になります。
世界最古のチーズの一つといわれるくらいに歴史が古いです。
カッテージチーズ
生乳から脂肪分を除去した脱脂乳を原料にしたチーズです。
クリームチーズよりもカロリーが低く、あっさりさっぱりとした味わいが特徴で、カロリーを抑えたりさっぱりとした味わいにしたい時にチーズケーキの材料として使われます。
リコッタチーズ
イタリア原産のフレッシュチーズで、チーズを作る工程で発生する乳清(ホエー)を加熱して作ります。
脂肪分は低いのに、しっかりとしたミルクの味わいが優しく広がるのが特徴です。
リコッタチーズはあまりチーズケーキの材料としては使われませんが、イタリア風チーズケーキなどという名称でレシピがあったりします。
マスカルポーネチーズ
イタリア原産のチーズで、もったりとしたクリーム状が特徴です。乳脂肪分は最低でも60%で、大体の平均は80%とかなりの濃厚さを誇ります。
ミルキーでコクのある味わいで、チーズケーキでは主にティラミスに使われています。
作り方は生クリームを加熱後、クエン酸や酢酸で固め、ろ過して水分を取り除きます。
サワークリーム
サワークリームは厳密にはチーズとは言えないのですが、生クリームを乳酸菌で発酵させるというクリームチーズと同じ工程を経て作られているため、書くことにしました。
発酵させることはさせるのですが、クリームチーズと違い凝固処理をしません。
ペースト状で酸味がある味わいが特徴で、ビーフストロガノフに添えられています。チーズケーキに加えると、クリームチーズだけのものより軽い味わいになります。
少々、お値段が高く、20gだけ使用というレシピも多く、余ることも少なくありません。水切りヨーグルト+レモン汁で代用する方法があります。
チーズケーキにたまに使われているチーズ
パルミジャーノ・レッジャーノ
パルミジャーノ・レッジャーノはイタリアのチーズの王様といわれ、パルミジャーノ・レッジャーノを名乗るためにはいくつかの基準をクリアしなければいけません。
牛乳から作られ1年の熟成期間があることと旨みと深みが濃いのが特徴で、大人向けのチーズケーキの隠し味として使われていることがあります。
ゴルゴンゾーラチーズ
イタリアの代表的なブルーチーズの1つで、世界三大ブルーチーズともいわれています。
甘みの中に青カビの刺激がある味わいが特徴で、ねっとりとした食感に塩気もあり、料理に多用されますが、お酒に合うチーズケーキの材料としてよく使われています。
カマンベールチーズ
白カビタイプのチーズで、フランスのカマンベール村で作られました。
クリーミーかつやや癖のある味わいが特徴で、こちらもお酒に合う大人向けチーズケーキの材料として多く使われています。
色々なチーズを使ったチーズケーキを食べてみて
チーズケーキに使われるチーズは基本的にクリームチーズがメインなのですが、世の中にはカマンベールやゴルゴンゾーラなど予想外のチーズを使ったケーキも存在します。
そういうケーキはお酒と合わせることを前提としていることも多いので、もしお酒を飲むのなら、試してみるのもいいでしょう。