来ていただきありがとうございます。
突然ですが、あなたにとっての理想のプリンとはどのようなものでしょう。
昭和レトロ喫茶で渋いおっさんマスターが供する固めプリン、生まれたての子鹿のように足腰がプルプルしているプリン。
世の中には幾万ものプリンが存在し、理想もそれぞれ。
私の理想は「皿の上でぷるぷると震えながら、美しくも自立するとろける食感の型抜きプリン」
ですが、とろけるということはお皿に出すと柔らかすぎるということです。彼らは大体にして、カップのような補助具がなければ、すぐに転倒や崩壊をします。
生まれたての子鹿よりも弱い存在なのですが、私は自立するとろける食感の型抜きプリンを作りたい!
6回の試作の末、とうとう自立できる限界ギリギリの柔らかさを持つプリンを作り出すことに成功したのです。
材料(120ml〜140mlカップ2個)
プリン液
- 全卵:1個
- 卵黄:1個
- 牛乳:160ml(165g)
- 生クリーム(乳脂肪分35%):40ml(40g)
- グラニュー糖:31g
- バニラペースト:小さじ1/2
(なければバニラエッセンス数滴)
たとえ主君の命に背いてでも厳守しなければいけないのは、生クリームの種類と脂肪分です。
リッチにしようと脂肪分をあげると、型から抜いた瞬間にデロデロの泥のようになって崩壊する確率が露骨に上がります。
カラメル
- グラニュー糖:45g
- 水:大さじ1
- 熱湯:大さじ1.5
- お酒小さじ1
カラメルはたっぷりにしてあります。35gで作ってもおいしかったです。
作り方
下準備
- オーブンを160度に予熱する
① カラメルを作る
- 小鍋に砂糖45g+水大さじ1を入れる
- 中火で触らず加熱
- 濃い琥珀色になったら火を止める
- 熱湯を加える。好みでお酒を加える
- 容器に流す
ポイント カラメルは琥珀色に染めあげます。お酒を加えることで、お子様のおやつから大人のおやつに変貌します。
② プリン液
- 牛乳・生クリーム・砂糖を鍋へ
- 60〜70℃くらいまで温める(沸騰させない)
- 全卵+卵黄を静かに溶く
- 温めた液を少しずつ加える
- バニラを入れる
- こし器やザルで2回こす。カップに入れる
ポイント 2回こすことで、まるでパティスリーのような極上のシルク食感のプリンが誕生します。
③焼成
予熱した150度のオーブンで、50分湯煎焼きする。
ポイント 湯煎のお湯はカップの半分ほどを目安に、40度から50度ほどのぬるま湯を使います。
④焼き上がったら
オーブンから取り出して、湯煎からも出して、粗熱が冷めるまで常温で冷まします。その後は一晩しっかりと冷蔵庫で冷やしてください。
我慢できずに、中途半端な冷却ではお皿に出した時に、大惨事が起きるので、じっと我慢です。
どんな味なの?

カップから型抜きをしたプリン。
少しお皿を横に揺らすと、……プルンプルンと震えます。
食べると、「おいしいっ!ナニコレ!これが家で作れるのか!」
口に入れた瞬間、自立していたプリンはほどけるように崩れていきます。
なめらかでとろける食感がたまりません。
生クリーム入りなので、牛乳だけのプリンよりもコクがありつつも、さっぱりとしていてくどさはありません。
さらに、カラメルからフワッと香るラム酒の華やかな香りが、脳内のドーパミンを直撃。これはもう、プリンの形をした「大人の癒やし兵器」です。
ここまでお読みいただきありがとうございました。