最近、電気代とかガス代の値上げで最悪です。安くしろと言ってもモンスタークレーマー扱いされて終わるのがオチで現実は変えられません。
変えられる部分があるとすれば電気とガスの使用量を少しでも減らすこと。というわけで、今回は光熱費を減らすアイデアの一つとして保温調理を紹介します。
Amazonとかでは保温調理用の専用の鍋が売ってるけど、長時間保温さえできればいいので、この記事ではタオルや毛布とお鍋を使ったシンプルな方法です。
- 保温調理とは?
- 保温調理のやり方は?
- なぜ放っておくだけで火が通るの?
- 保温調理のメリット
- 保温調理のデメリット
- 保温調理で用意する道具
- 注意点は?食中毒が心配な夏でも大丈夫?
- 作ります
- 保温調理で上手に作るコツ
- 保温調理が終わっても材料が固かったら?
- まとめ
保温調理とは?
保温調理とはその名の通り、温度を保つことで時間をかけてゆっくりと加熱する方法のことです。
簡単に書くと、鍋で沸騰させたお料理をタオルや毛布でくるんで、30分くらい放置するだけという至って簡単なもの。
最初にやり始めたのはドイツの人で日本には大正時代に紹介されました。
その後、小林博士というマニアックな人が食材ごとの色々おいしく加熱するための時間や温度を割り出しました。
保温調理のやり方は?
基本的には以下の手順で行います。
①鍋に材料を入れて加熱
②沸騰したら味付けをして、5分フタをして加熱
③火からおろして、タオルや毛布で包んで20分から30分放置
やり方はいたってシンプルです。
なぜ放っておくだけで火が通るの?
一般的なレシピだと沸騰してから火を弱めて、20分加熱するとかいうレシピが多いですよね。
でも、食材って基本的に70℃から100℃を一定の時間保つことができれば、柔らかくなるんです。
ただ、雑菌の死滅も考えると数分間でいいので食材の中心温度が80℃以上になるようにしたいですね。
保温調理は保温することで、長い時間80℃以上のキープを毛布やタオルに努力してもらうことで、しっかりと加熱されていきます。
保温調理のメリット
メリットは以下のとおりです。
・光熱費の節約になる
・時間の節約になる
・放置できる
・コンロが一つ空く
・調理終了後に味が染み込んでいる
通常の料理より加熱時間が短いので、光熱費は当然少なくて済みます。そして、鍋を見る手間がないので、時間も浮いてその分違うことができます。
朝に仕事行く前に作って、帰ってきてから温めて食べたり、夜寝る前に作って朝ご飯にするみたいな仕込み方もできるのも保温調理のいいところですね。
コンロが1つ空くので、また違う料理をしようと思えばできるので、週末にたくさん作り置きを作るという人にもいいと思います。
料理は加熱終了後に味が染み込んでいくので、保温調理は野菜に火が通ると同時に味が染み込んでいきます。
食べる時にはちょっと冷めているので、食べる分だけレンチンするかコンロで温め直します。
保温調理のデメリット
今回紹介する保温調理のデメリットは以下の通り。
・鍋の移動の時にひっくり返すリスク
・鍋をタオルやらにくるむのが面倒くさい
・火傷のリスク
・保温中の見栄えの悪さ
・安全性
鍋を一旦火から下ろして、タオルがあるところまで持っていかないといけないので、その間にひっくり返したら嫌ですよね。
それに鍋をタオルや毛布でくるむのって見栄えも悪いです。
いくら近づいちゃダメよと小さな子どもやペットにお話しても興味を持って、目を離したスキに何かするかも知れないし。
だから、安全性はやっぱり専用の保温調理鍋のほうが高いですよ。こちらは普段は普通のお鍋として使えて、保温調理したい時は保温調理するという仕様なのも便利。
保温調理で用意する道具
用意するのは2つだけ。
・厚手のタオルや毛布
・フタがついた両手鍋
鍋に関しては色々と調べると、温度を少しでもキープしやすいように厚手のほうがいいというものもありましたが、過去の経験だと薄手のもので下画像みたいなのでOKです。
片手鍋だと柄が邪魔なので両手鍋を用意してください。ただ、薄手は保温力には劣るので、タオルを増やしたりして、保温力を強化してください。
あと、できるだけお鍋を密閉できるものがいいので、きちんとお鍋のサイズにあったフタを用意してください。
注意点は?食中毒が心配な夏でも大丈夫?
基本的にしっかりと加熱して、フタさえ開けていなかったら、夏場でもなかなか雑菌は繁殖しないらしく、数時間程度ならそのまま放置で大丈夫だそう。
ただ、心配なら、保温調理終了後にフタを開けて、冷ましてから冷蔵庫に入れてください。
作ります
今回は私がふろふき大根を食べたかったので、大根をお出汁で柔らかく煮ます。
ただ、残念なことに購入した大根がハズレで、スがむっちゃ通ってたから、柔らかくならないかも……!!
嘆いていても仕方ない。鍋に大根と昆布とひたひたにかぶるくらいのお水を入れて加熱します。下茹ではしません。
コトコト沸騰するまで加熱。この間、私は隣のコンロで朝ご飯の豆乳粥を作ってます。2日前に用意した煮卵をご飯に乗せるのだとワクワクしています。
沸騰したら、フタをして弱火で5分。
加熱終了後、毛布に包んで放置。
朝ご飯食べながら、大根って元々、火通り悪いし、今回は分厚く切ったから、20分や30分だと日が通らないだろうなーっと思ってます。
10分加熱してから、毛布に包めば良かったなって。
で、ご飯も食べ終わったので、20分経ったので、我慢できずに火通りチェック。放っておけば絶対火が通るのに……。
結果、固茹で。でも、食べようと思えば食べられる固さ。
まだまだお鍋が熱いので、まだきっと火が通るはずと信じて、再度、毛布に包んで放置しましたが、結局、再加熱して再保温しました。
ただ、今回の大根ってスが通りまくってるから……どうあがいても無理かも〜。しゃーない。
で、結果無理でした。でも、ちゃんとした大根ならちゃんと柔らかくなるので、当たり大根を買ってください。
それでも、お味噌のタレをかけて食べるときちんとふろふき大根でした。味噌のタレのおかげでとてもおいしかったです。
保温調理で上手に作るコツ
材料は薄めか小さめに切るのが火通りを良くするコツです。
あと、スが通ってない大根ね。最初から柔らかくならないものは一所懸命に温めてもも無理。
保温調理が終わっても材料が固かったら?
仕方ないので、柔らかくなるまで鍋ごと煮ます。沸騰してから、弱火で10分もすれば流石に柔らかくなると思います。
再度、保温調理できるのなら、沸騰させてから1分加熱して、また保温して20分放置。
まとめ
基本的に、以下の2ステップが保温調理です。
1.材料を鍋に入れて、加熱。味付けをして沸騰したら、フタをして弱火で5分煮る
2.火を止めたら、フタを開けずに、タオルや毛布でくるんで20分から30分放置
豚汁・おでん・カレーやシチューなど煮込み料理全般に使えるので、ぜひ活用してみてください。
光熱費以外にも時間が節約できるので、浮いた時間で子どもの面倒を見たり、ちょっとお菓子つまんでコーヒー飲むという息抜き時間に使えますよ。
以下の記事もおすすめです。