単純そうに見えて、奥が深いのがスパイスカレーの玉ねぎ炒めです。玉ねぎ炒めの成否で味が決まると言っても過言ではないとすら思っています。
今回はコツを紹介します。
おすすめ記事スパイスカレー作りにおすすめの道具8選
スパイスカレーにおける玉ねぎ炒めとは?
スパイスカレーのようなインド系のカレーは玉ねぎの香ばしさと甘みの両方を引き出すために、強めの火で焼き目をつけて短時間(10分から20分ほど)で炒め上げます。
玉ねぎの香ばしさでスパイスの風味を際立たせるようなイメージでしょうか。
一方の欧風カレーはヨーロッパのシチューのような煮込み料理がルーツのため、玉ねぎを焦がさないようにじっくりと時間をかけて甘みを引き出します。味の一体感を重視するため、焦げは雑味として丁寧に取り除かれます。
スパイスカレーの玉ねぎ炒めに向いているフライパン
基本的にくっつかないフライパンであればどれでも大丈夫ですが、個人的に薄手のアルミのものが上手に炒めることができると思っています。
ちなみに、フライパンに関しては厚手のものが良い人と薄手が良い人に分かれている印象なので、お好みのものを見つけてください。
玉ねぎ炒めのコツ
①玉ねぎの厚みと大きさを揃える
玉ねぎの厚みと大きさを揃えると均一に火が通りやすくなります。均一に火が通ったほうが焦げづらいです。
包丁を使うと均一になりづらい上に時間もかかるので、スライサーやみじん切りにするチョッパーのような道具がおすすめです。
②玉ねぎと油は多いほうが失敗しない
油と玉ねぎの量が少ないと焦げやすくなります。カロリーが気になるから油の量は控えたいという人もいるでしょうが、玉ねぎ炒めでは油の量が重要です。
最低でも玉ねぎ一個と油大さじ1を用意します。最低の量はどれくらいか試してみたところ玉ねぎ一つにつき、サラダ油大さじ1と半分くらいで上手に炒めることができました。
サラダ油に関しては大さじ1でもいいですが、やっぱりちょっと多いほうが失敗しづらいです。
③火加減は最初強めの火で徐々に弱めていく
基本的にスパイスカレーの玉ねぎ炒めは強めの中火から強火が鉄則ですが、フライパンの中が高温になりすぎるときつね色になる前に焦げるだけなので、徐々に火を弱めます。
どのタイミングで火を弱めるかについてはやはり経験が大事ですが、目安としては焦げる直前です。
④最初は玉ねぎを動かさない
フライパンに玉ねぎを入れたら、油と玉ねぎをよく絡めます。それから香ばしい匂いがしてくるまで動かしません。大体2分から3分といったところでしょうか。
最初から玉ねぎをよく動かすと、焼き目がつかない上にフライパンの中の温度が下がってしまい、上手に炒めることができません。
⑤差し水をする
フライパンに少し焦げがついたタイミングで大さじ1程度の水を入れ、再び炒めます。差し水をすることでフライパンの中の温度が下がり、玉ねぎが焦げるのを防止します。またさし水をした方が玉ねぎも早く色がつきます。
あとは好みの色になるまで、差し水をしながら炒めるを繰り返します。
玉ねぎ炒めます
玉ねぎを画像で解説していきます。
スライサーでできる限り厚みを揃えた玉ねぎを用意しました。
温めたフライパンに入れ、油とよく絡めます。
最初は動かしません。玉ねぎに焼き目をつけていきます。この段階で多少なら焦げついても大丈夫です。
香ばしい匂いがしてきたら、ひっくり返します。これを繰り返します。そのうち、玉ねぎから勢いよく水分が蒸発してきますが、この湯気が収まってからが本格的に焦げやすくなります。
この頃になると、玉ねぎが少し茶色く色づきます。焦げたような匂いもしてくるので、差し水をします。
あとは好みの色になるまで繰り返します。
おいしく玉ねぎを炒めよう
スパイスカレー作りにおいて単純そうに見えて難しいのが玉ねぎ炒めだったりします。
玉ねぎを美味しく炒めることができるとカレーもグッと美味しくなります。是非美味しく玉ねぎを炒めてください。
当サイトのカレーの記事は以下から確認できます。気になる方はぜひのぞいてみてください。